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牛尾篤の新 箱庭療法

「サバンナ展によせて」

受験のため上京した時、初めて生で歌舞伎を見ました。
子供の頃見慣れたアップテンポの石見神楽に比べ、間怠っこく、思わず自分は
日本人のはずなのにと、周りを見回しました。
アースウインド&ファイヤーのライブを見たときは、これは石見神楽ではないかと、
勝手に決めつけました。
 そんなバカな絵描きの妄想と言われる前に、仏様の頭のアフロヘアーを思い出して
いただきたい。
そして私の石見神楽、アフリカ起源説を裏付けるものは、天保年間、私の故郷
浜田藩の財政困難を救うため、会津屋という商人が、ルソン•バタビアと密貿易を行い発覚して打首となっています。
会津屋の会清丸の船頭がオランダ商館の黒人女性と結婚、浜田の会津屋の屋敷でふたりは石見神楽をヒップホップにしてしまったとは考えられないでしょうか。
 信長に黒人青年の小姓がいたことはもちろん、牛乳を好んだ吉宗公は
「のう越前、コーヒーはブルーマウンテンに限るのう、この際現地から直接貰いたいものじゃ、かの地には、ゼブラとかいう気性の激しい馬もおるらしいの。」
 てなことでアフリカとの交流が始まり、時代は下り 黒人留学生の訪問先は、まずは大阪の博物学者 木村兼葭堂の邸宅、他の本草学者とはわけが違う、生な人間とふれあってこその博物学、さながら彼の屋敷は留学生会館、しかしそこにひとつの誤算が。
まさか自分の娘が黒人留学生と恋仲だったとは。
「お父さんて意外と保守的なの」
留学生の女の子に打ち明けているのは、兼葭堂の娘です。
 長崎出島ではゼブラ馴らしの女の子が出来ちゃった婚、子供は庭で春駒遊びをしています。
 
 絵から妄想が生まれ、物語となり、物語がまた絵を描かせます。
そんな作業を日がなくり返して出来上がった作品が、今回の「サバンナ」展です。

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牛尾 篤「サバンナ」展のお知らせ

ushiosabannna

オランダ船に乗り込んだゼブラと黒人留学生。
留学生の女の子に耳打ちするのは、大阪の博物コレクター木村兼葭堂の愛人か。
江戸時代、ケニアと国交があったなら。。

会期:三月十八日(水)〜四月五日(日)
    /三月二十三日、三十日(月)休み
会場:東京都新宿区矢来町107
   artdish
   tel:03(3269)7289
   http://www.artdish.co.jp
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