Home > 『豚色のしわの物語』  有園絵夢

Emu Arizono、Eru Arizono(HAMADARAKA) 鱗粉奇航

豚色のしわの物語25/1

錆びた緑色の真夜中に

どこかのとかげだったかもしれない川が流れて

いつかの恋した赤色を思い出しながら
夕暮れを待っている人工的な水のすぐ横に

ほんの1世紀雨やどりをした

藍の青のはしからはしまでの涙をのんで

明日は昨日ではないものだから
こっそりうたをうたいます

アルコイーリスエスカーマ

さてねむけまなこの太陽をひとかじり

  • TrackBack (Close): -

豚色のしわの物語24/1

アイ アム ア メタボルフォーゼ

ぐにゃりと脂肪をふるわせて

GI GI さようなら

こぼれた明日をぬりたぐり
半透明のグラフティストに 時速100kmで かけぬけて

ここはあたしの場所じゃない

ぎゅうぎゅう詰めの腸詰めを
一口齧って 旅にでる

夢のあと味噛みしめて

ひたすら 空へと 歩みを進める

今日はなんて血管が軽い

アイ アム ア メタボルフォーゼ
  • TrackBack (Close): -

豚色の皺の物語の一息

もう一つ 夜のむこう
もう一つ 心臓のむこう

黒い太陽が笑った
「さよならとはちがうんだ」

こうやって夜のカーテンをめくっては
見えない見えない知ってる場所に眠りにゆくのです

また会えますか?
夜のすそで会えることを祈って。

今夜は海が逆さまにならないように
大きな大きな花輪で綱渡りをしよう

おやすみなさい

  • TrackBack (Close): -

豚色のしわの物語23/1

蚕色の夢と虹色の闇をまきちらす。
1本の針金が1つの息ならば
全てはたぶん、砂糖でできた蜘蛛の巣です
どうせ嘘なら虹色でいたい
からすたちは少し疲れた明日なのかもしれません
 今夜はお空が泣いています
たっぷり溜まった涙たちは小さな小さな心臓たちに
とんとんとんとノックをしては、アルミ色した声を耳うちします
  パチカカ パチチ パチカカ パチチ
  90℃明日へゆこう
  パチチカ カカカ パチチカ カカカ
  45℃太陽へ
白鳥座にほんの少しばかりひっぱられ気味のあくびが
それでも月に踊りにゆこうかと
ぬきあしさしあしの夜でした

  • TrackBack (Close): -

豚色のしわの物語22/1

ぐるんぐるんと喉を鳴らして

おみそるふぉーぜにご挨拶

もひとつ飛び出た心臓と

固い握手を交わします

  夜にかくれてしまわぬように
  太陽に焦がされてしまわぬように

史上最恋うの衣がえと祝杯をあげながら

にやりと笑ふアラディアーマな夜に
  • TrackBack (Close): -

豚色のしわの物語21/1

太陽色した猫達がケタケタケタと笑ふ夜

夢で見たかもしれない 真っ赤な味を

舌なめずりでおもいだす

昨日なんてさよならよと
3000℃の明日が ゆらゆらゆらとお手をふる

 お肉色したでこぼこが
 ポクポクポクと唄いだしたら

世にもくわし音色が3本

どこかの夜へと手をのばす

今宵は1mm 肌を透かせて
めたもるふぉーぜに頬ずりをしよう

かなしかなし心臓の脱皮は
もうはじまっているのかもしれません

土色のお月様を横目に
  • TrackBack (Close): -

豚色のしわの物語20/1

明日が3本ありました
メタモリズム主義に微笑を浮かべ
弓なりの心音が右の頬を通り過ぎると
そこには100日後がありました

未完の魅惑のよりみちでした

言葉のほこりと
瞳孔の汗とが
ダンスを舞って

世にも美しい人体結婚の夜でした

  • TrackBack (Close): -

過去のしんぶんリスト

Home > 『豚色のしわの物語』  有園絵夢

Categories

artdishしんぶんLinks


Search
Feeds

Page Top