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Emu Arizono、Eru Arizono(HAMADARAKA) 鱗粉奇航
豚色のしわの物語17/1
- 2010-09-06 (Mon)
- 『豚色のしわの物語』有園絵夢
欠伸の合間にアラスカの氷がたどり着いた
確かに誰かを待ってる筈なのに
遠くへ伸びた糸一つ
マンダリン色した太陽は
もののす姿を隠しては
1㎝ずつ 私をつつむ
炭坑のカナリアが言った
「レモン色した鬼たちが首をかしげて笑ってる
危ない 危ない そこまでよ」
カチカチチチカカカと喉ならす、月は助けてくれるかしら?
さて太陽までもう少し。
確かに誰かを待ってる筈なのに
遠くへ伸びた糸一つ
マンダリン色した太陽は
もののす姿を隠しては
1㎝ずつ 私をつつむ
炭坑のカナリアが言った
「レモン色した鬼たちが首をかしげて笑ってる
危ない 危ない そこまでよ」
カチカチチチカカカと喉ならす、月は助けてくれるかしら?
さて太陽までもう少し。
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豚色のしわの物語16/1
- 2010-09-03 (Fri)
- 『豚色のしわの物語』有園絵夢
雲みたいなカイコが一面中
夜のうぶ毛に横たわっていた
ほんの少しばかりの隙間から
ちょっとの全部がこぼれ落ちてた
唯それだけのこと
大きくて小さくて
小さくて大きくて
ある夜のひとかじりより
夜のうぶ毛に横たわっていた
ほんの少しばかりの隙間から
ちょっとの全部がこぼれ落ちてた
唯それだけのこと
大きくて小さくて
小さくて大きくて
ある夜のひとかじりより
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豚色のしわの物語15/1
- 2010-09-02 (Thu)
- 『豚色のしわの物語』有園絵夢
空が泣いてた8月の夜
涙とお塩がしゃしゃり出て
1本の浮かれた糸をこぼした
ぶらりぶらりと踊る糸の先には、まるで結婚式の電気飾りの様なスーツを纏う
蜘蛛の女の子がくっついていた
空気の痙攣を感じては10㎝背伸びをし
小さな水しぶきを感じては20㎝ダイビングをする
太ったお腹に不揃いな、かぼそい手手足をうねらせながら
蜘蛛の女の子は無心に浮遊する
瞼がやけどするくらい熱い涙がぽつぽつと
この子の3㎜外径を通り過ぎて行った
水平線が苦手なこの子のおしりには
皮肉にも太平洋の夕焼けの一本線がどこまでも遠くのびていた
この子の地球倍程の大きなゼラチンの玉が2つ こちらを見つめている
ぎょっとするくらい生白いその玉は、うすい毛皮をきた肌色の靴をはき
時折ぐるんと一回転して見せた
ピカカッピキキ とゴールのりぼんがこぼれ
あの子とゼラチン体質は
この世に二人きりの色をもつ浮遊体になった
空が泣いてたあの8月の夜
世にもきれいな悲しみが 唯、ぶらりぶらりと動いていた
涙とお塩がしゃしゃり出て
1本の浮かれた糸をこぼした
ぶらりぶらりと踊る糸の先には、まるで結婚式の電気飾りの様なスーツを纏う
蜘蛛の女の子がくっついていた
空気の痙攣を感じては10㎝背伸びをし
小さな水しぶきを感じては20㎝ダイビングをする
太ったお腹に不揃いな、かぼそい手手足をうねらせながら
蜘蛛の女の子は無心に浮遊する
瞼がやけどするくらい熱い涙がぽつぽつと
この子の3㎜外径を通り過ぎて行った
水平線が苦手なこの子のおしりには
皮肉にも太平洋の夕焼けの一本線がどこまでも遠くのびていた
この子の地球倍程の大きなゼラチンの玉が2つ こちらを見つめている
ぎょっとするくらい生白いその玉は、うすい毛皮をきた肌色の靴をはき
時折ぐるんと一回転して見せた
ピカカッピキキ とゴールのりぼんがこぼれ
あの子とゼラチン体質は
この世に二人きりの色をもつ浮遊体になった
空が泣いてたあの8月の夜
世にもきれいな悲しみが 唯、ぶらりぶらりと動いていた
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豚色のしわの物語14/1
- 2010-09-02 (Thu)
- 『豚色のしわの物語』有園絵夢
ひとかじりの水面の日陰に呼ばれました
マンダリンに染められて
まるで夕焼けに着替えたような夢を食べました
今宵はタランチュラの悲しいうぶ毛を拝借して
少しばかり闇がお気に入りになりました
生まれたての豚色のしわを行ったり来たり
生きた迷路の行進と雷姫と入道群のかくれんぼ
海は首を30度西にかしげています
ねむたいねむたい
明日も幸せ
マンダリンに染められて
まるで夕焼けに着替えたような夢を食べました
今宵はタランチュラの悲しいうぶ毛を拝借して
少しばかり闇がお気に入りになりました
生まれたての豚色のしわを行ったり来たり
生きた迷路の行進と雷姫と入道群のかくれんぼ
海は首を30度西にかしげています
ねむたいねむたい
明日も幸せ
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豚色のしわの物語「13/1世紀」
- 2009-10-04 (Sun)
- 『豚色のしわの物語』有園絵夢
ポーリカ ポーリカ 血が騒ぐ
28年に一度のポルホルギシーの夜に
あたしの皮膚に真っ赤な灯りが灯ります
肌色リンクで3回転
狂リラ 狂リラ 拍手が上がる
鱗でできた衣装から
ポーリカ ポーリカ 止まらない
月夜の涙が落ちてきて
ポーリカ ポーリカ 止まらない
砂糖のカーテンくぐり抜け
アルミのメダルをとりにゆく
ぽつりぽつりと灯りが消えたら
やっと素敵に眠りたい
ウララ皮膚の舞台を後にして
28年に一度のポルホルギシーの夜に
あたしの皮膚に真っ赤な灯りが灯ります
肌色リンクで3回転
狂リラ 狂リラ 拍手が上がる
鱗でできた衣装から
ポーリカ ポーリカ 止まらない
月夜の涙が落ちてきて
ポーリカ ポーリカ 止まらない
砂糖のカーテンくぐり抜け
アルミのメダルをとりにゆく
ぽつりぽつりと灯りが消えたら
やっと素敵に眠りたい
ウララ皮膚の舞台を後にして
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豚色のしわの物語「12/1世紀」
- 2009-10-04 (Sun)
- 『豚色のしわの物語』有園絵夢
見えない見えない聞こえない
そんな昨日はぺろりと食べた
恐いものがあるのなら
スショーリスタル 抱きしめて
心臓2時間茹でてみて
ススバデンドゥ?
大きくなった証拠には
見えない涙で充分です
湿度99%
喉が寄り添った真夜中に
永遠偽造に途方にくれるぅ
ススバデンドゥ。
そんな昨日はぺろりと食べた
恐いものがあるのなら
スショーリスタル 抱きしめて
心臓2時間茹でてみて
ススバデンドゥ?
大きくなった証拠には
見えない涙で充分です
湿度99%
喉が寄り添った真夜中に
永遠偽造に途方にくれるぅ
ススバデンドゥ。
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豚色のしわの物語「11/1世紀」
- 2009-10-04 (Sun)
- 『豚色のしわの物語』有園絵夢
人間色したたまごが2つ ぷかりぷかりと空気を泳ぐ
あっ
というまに幸せの匂いを残して消えた
右へ左へ脂肪を揺らし
「昨日」なんて知らないよとコタマゴが笑ふ
メレンゲみたいなブラウスをきにかけながら
水平線でも目指すかの様に二人のたまごは一瞬で消えた
小さな毛穴と鯨が出逢ったある暑い午後のお話
あっ
というまに幸せの匂いを残して消えた
右へ左へ脂肪を揺らし
「昨日」なんて知らないよとコタマゴが笑ふ
メレンゲみたいなブラウスをきにかけながら
水平線でも目指すかの様に二人のたまごは一瞬で消えた
小さな毛穴と鯨が出逢ったある暑い午後のお話
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